2013年12月6日金曜日

【レポート】オープンデータ・カフェin 岐阜「市民のための地域調査に向けて ~まちなか共同研究室マイスター倶楽部の経験から~」

今回のオープンデータ・カフェ in 岐阜はいつものドリームコアに場所を戻して、オープンデータ・カフェin岐阜「市民のための地域調査に向けて ~まちなか共同研究室マイスター倶楽部の経験から~」というテーマで開催させていただきました。
今回は、まちなか共同研究室マイスター倶楽部 コーディネーターの小川 尚紀さんを講師にお迎えいたしました。


日時:2013年11月20日(水) 18:30 ~ 20:30 
会場:ドリームコア 2F メッセ(大垣市今宿6-52-6)
主催:株式会社CCL

参加費:無料
出席者数:18名(主催者含む)
参加申込:リンク先フォーム(フォームメイラー)に必要事項を入力していただきました。

当日のプログラム:
18:30-18:45 挨拶「岐阜県発 オープンデータを活用した新サービス創出・研究プロジェクト」のご紹介・「オープンデータのご紹介」(弊社國枝)

18:45-19:45 プレゼン「市民のための地域調査に向けて ~まちなか共同研究室マイスター倶楽部の経験から~」(小川氏)

19:45-20:30 「まちの魅力を考えるアイデアワーク」 (弊社浅野)


開会後は弊社スタッフよりいつものように会社説明と事業説明をした後、小川さんによる「オープンデータに関しては専門外ですが」とお断りがありつつ「市民のための地域調査に向けて」をテーマに講演が始まりました。

今回の講演のテーマは、オープンデータを町づくりに活用できるとしたら地域調査に活用できるのではないか?とでした。 
地域調査は地域を科学的に分析する活動のことで、具体的には
  • 地域のオープンデータ情報を元に町づくり調査を始められるのではないか?
  • 調査であがってきたデータをオープンにしていけるのではないか?

という2点が適用できるのではないかというご提案でした。

小川さんよりマイスター倶楽部で行った地域調査の事例紹介が始まり、高山市集落実態調査や、荘川そばに関する商品調査、明宝トマトケチャップに関する商品調査等によって、地域の経済が誰によって支えられているかを調査したとおっしゃっていました。
調査の素人(しろうと)である学生や市民が調査するのは何故か?ですが、ルイス・マンフォード(Lewis Mumford, 1895 - 1990)の「* 調査を一部の人間だけでなく、広く市民がやることに教育としての意味がある。」の主張に基いているというお話でした。( *ルイス・マンフォード「都市の文化」1974より引用)


続いてカルチュア・コンビニエンス・クラブが受託運営する佐賀県武雄市図書館の例を引き合いに、市民サービスを充実させると市民がサービスを享受するだけの受け手になってしまうと指摘され、市民が図書館をこうしたいという意見に基いて運営したほうが住民自治の観点から望ましいとおっしゃっていました。



次に、まちかど共同研究室マイスター倶楽部の設立経緯や、所属する学生さんの年間活動が紹介されました。よくサークル活動と間違われるが、マイスター倶楽部は岐阜経済大学地域経済研究所の学外研究室という位置付けですとのことでした。
全体の活動として「たらい舟川下りの船頭」などイベント活動と、学生自らの関心のあるテーマにグループを結成して活動するグループ活動の2本柱で単年度単位で活動している(毎年2月に活動報告書提出と活動報告会を開催している)とご紹介下さいました。

学生に指導している地域調査の手順は
  1. 文献調査(問題の背景を探る)
  2. 実践活動(観察を行って実態を知る)
  3. ヒアリング調査・観察(地域)
  4. まとめ・政策提案

です。
講演の最後は、学生たちを見ていると安心して失敗を経験することが教育の一環と考えているというお話でした。



続いて弊社浅野より、「自分が住む町や地域が魅力ある場所になるにはどうしたらよいか?」というテーマでアイデアワークタイムを開催しました。
3人一組になって5分ずつのアイデア交流、次にまたメンバー変更してアイデア交流の流れを3回繰り返しました。
次の3分で班ごとに出てきたアイデアの中で一番良いアイデアをシートに書き写し、最後の5分で全体発表をしました。

以下が当日発表されたアイデアの例です。
  • まちの困り事:「職場行きのバスが1時間に1本しかない」
  • 改善案:「電話で呼んだら来てくれるバス」
  • 魅力アップのために必要なサービス:「オープンデータで経路の最適化ができないか」
  • まちの困り事:「ソフトピアジャパン地区の駐車場が足りていない。駐車場も増やせない。」
  • 改善案:「既存の駐車場の空き時間をシェアする」
  • 魅力アップのために必要なサービス:「空き情報をオープンデータにしてスマートフォンで閲覧できる」

続きまして、アンケート結果のご報告です。
WEBアンケートフォーム(Survey Monkey)に回答いただきました。

アンケート依頼送信日: 11月20日(水)
アンケート集計日: 12月5日(木)
オープンデータカフェ参加人数: 13名 (事務局を含まない)
アンケート回答者数: 5名
アンケート回収率: 38.5%

問1. まず、アンケート回答の公開についてお伺いします。(※必須)
回答の選択肢
回答数
()
1. 年齢・性別含めて全て公開可。
4
80%
2. 年齢・性別は公開不可。内容は公開可。
1
20%
3. 年齢・性別含めて全て公開不可。
0
0%
問2. あなたの性別・年齢をお教え下さい。
回答の選択肢
回答数
()
. 10代・男性
0
0%
. 10代・女性
0
0%
. 20代・男性
1
20%
. 20代・女性
2
40%
. 30代・男性
0
0%
. 30代・女性
0
0%
. 40代・男性
0
0%
. 40代・女性
0
0%
. 50代・男性
1
20%
10. 50代・女性
0
0%
11. 60代・男性
0
0%
12. 60代・女性
0
0%
13. 70代・男性
0
0%
14. 70代・女性
0
0%



問3. オープンデータ・カフェ 大垣 に参加してみて、参加する前と比べて「オープンデータ」への理解は深まりましたか?
回答の選択肢
回答数
()
1. 大変深まった
2
40%
2. 深まった
3
60%
3. どちらでもない
0
0%
4. 深まらなかった
0
0%

問4. 今後もこのようなオープンデータ・カフェ 大垣 を開催したら、また参加してみたいと思いますか?

回答の選択肢
回答数
()
1.はい
4
80%
2.どちらともいえない
1
20%
3.いいえ
0
0%


問5.オープンデータという言葉を、以前よりご存知でしたか?
回答の選択肢
回答数
()
1.はい
4
80%
2.名前は聞いたことはあるが、詳しいことはわからない
0
0%
3.いいえ
1
20%


問6.オープンデータという言葉を聞くと、あなたはどんなイメージを連想されますか? (複数回答可)

回答の選択肢
回答数
()
1.統計データ
3
60%
2.公開されているもの
3
60%
3.著作権フリー
3
60%
4.再配布可能
3
60%
5.誰でも利用可能
2
20%
6.商業利用は不可
0
0%
7.PDF形式のデータ
0
0%
8.1次データ
0
0%
9.国が勧めているもの
0
0%
10.インターネットで見れるデータ
2
40%
11.自治体が公開するには大変なもの
0
0%

問7.どのような種類のオープンデータが公開されていると、あなたはうれしいと思いますか? (複数回答可)
回答の選択肢
回答数
()
1. 公開方法等
2
40%
2. 入札・調達・補助金等
1
0%
3. 環境・エネルギー
1
0%
4. 防災保安安全
3
60%
5. 交通
3
60%
6. 地図・地下
3
60%
7. 統計・調査
2
20%
8. 海洋
0
0%
9. 特許
1
20%
10. 都市計画・建築
3
60%
11. 個人・住民情報
1
20%
12. 政治
1
0%
13. 医療・介護
3
60%
14. 法人情報
1
20%
15. 教育
3
60%
16. 通商
1
20%
17. 許認可
1
20%
18. 気象
3
60%
19. 電波
0
0%
20. 法令
1
20%
21. 研究開発
1
20%
22.講演会のアンケート結果、教授の論文
1
20%

問8.他にご感想・ご要望等ございましたら、ご自由にお書き下さい。

(回答: 2, スキップ: 3)

  • アプリ開発業者リストの情報提供がほしい
  • 司会の人がしゃべりがうまかった。 小川先生にもっと調査結果→学生の課題設定→取組評価 の具体例の話を突っ込んで話してもらいたかった。 (オープンデータを活用して仮設を立てるのに役立てているとか)

お忙しいところご来場いただき誠にありがとうございました。

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