2013年9月30日月曜日

【お知らせ】オープンデータ・カフェ@大垣「市民の情報力を生かしたオープンデータの活用可能性ー地域課題を市民の情報力で解決するー」


各地で開催中の「オープンデータ・カフェ」。大垣支社でも10月第一弾を開催致します!
今回のカフェでは、教育ベンチャーBADO株式会社CEOの須子善彦さんをお招きします。須子さんは、IPA未踏の「天才プログラマー/スーパークリエータ」にも認定されたITの実力者であると同時に、身近な社会問題に対して、教育や地域活性化の切り口でのアプローチを続けています。
市民が持つ情報力をオープンデータとして活用することで、地域課題解決への道筋をいかに拓くことができるか。ご来場のみなさんとディスカッションいたします。オープンデータをまだよく知らないという方も、もっと深く知ってみたいという方も!ご興味のある方、ぜひご参加ください!



【開催概要】

日時:2013102() 19:00-21:00
会場:ドリームコア 2F メッセ(大垣市今宿6-52-16
主催:株式会社CCL
協力:だるまジャパン合同会社/Fandroid EAST JAPAN大垣支部
参加費:無料 
定員:50名            
参加申込:以下リンク先フォームに必要事項をご入力ください。


プログラム
19:00-19:20 「岐阜県発 オープンデータを活用した新サービス創出・研究プロジェクト」のご紹介(弊社取締役/コーディネーター・原)

19:20-20:20 プレゼン「市民の情報力を生かしたオープンデータの活用可能性-地域課題を市民の情報力で解決する」()(須子氏)

20:20-21:00 ディスカッション

登壇者紹介(敬称略)
スピーカー:須子善彦(すこ よしひこ)
1979年生まれ。函館市出身。慶應義塾大学SFC政策・メディア研究科にて博士号取得。学生時代には国際学生NPO AIESECにて活動。mixi登場以前よりSNSを研究し在学中にSNSベンチャーBeat Communication創業。2005IPA未踏ソフトウェア創造事業にて「天才プログラマ・スーパークリエータ」認定。地域SNSに関する本の執筆をきっかけに、地域活性化に旅人(よそ者・若者・バカ者)が与える影響に関心を持つ。大学研究員、社会起業スタッフを経て現在は教育ベンチャーBADO株式会社を創業、代表取締役CEO。チャレンジする人向けの奨学金やシェアハウス運営などを通して若者を育成中。埼玉工業大学では「ボランティア論」の講義を担当。マイプロという教育手法を用いて、学生が自分事として考えられる身近な社会問題に取り組むことを通して社会との繋がりや自発性を高めるプロジェクトベースドラーニングを実践している。また、ビジネス・ブレークスルー大学にて、ITを用いたグローバル教育、ならびにソーシャルメディアによる新しい学習環境作りを研究・実践中。その他、場づくり人づくりを通して、小さな組織の活性化やまちづくりに関わる。

コーディネーター:原 亮(はらりょう)
Fandroid EAST JAPAN 理事長/みやぎモバイルビジネス研究会 会長/株式会社CCL 取締役
1974年生まれ。東京都出身。編集者・ライターを経て 2004年、仙台に拠点を置くモバイルコンテンツの制作プロダクションへ入社をしてモバイル業界へ。営業、ディレクター、取締役等を歴任したのち、2009年、フリーランスへ転身。同年、地元行政、企業の後押しを受け、「みやぎモバイルビジネス研究会」を立ち上げ。2011年より地元の同志とともに「Fandroid EAST JAPAN」を設立。地方×モバイルで飛躍できるプレーヤーを輩出すべく活動を継続している。



公開グループ「【公開ver.】オープンデータ・カフェ」にもぜひご参加ください。






2013年9月27日金曜日

【レポート】オープンデータ・カフェ 会津 Vol.1を開催しました。「オープンデータとは何か?」

本日、9月26日(木)に会津大学の研究棟(S4教室)にて「オープンデータ・カフェ会津」の第1回目が開催されました。



3日前の予報では雨だったのですが、曇の合間に少し青空がのぞく空模様に。その分、気温がぐっと低くなり秋の深まりを感じる天気の中、合計16名の方にご参加をいただきました。

イベントは弊社会田からのご挨拶からスタートし、その後、弊社が行っているオープンデータ事業のご紹介をさせていただきました。

次に、ご参加いただいた皆様それぞれの自己紹介タイム。
お互いのことを知ることでこの後のアイデアワークをやりやすくすることが目的です。地元の企業の方や会津大学生の方、また仙台から来た方や普段東京で活動されている方など、決して広いとはいえない空間に多種多様な方々がいらっしゃることがわかり、私も非常に驚きました。

一通り自己紹介を終えた後は、引き続き会田より「オープンデータとは何か?」というテーマでお話をさせていただきました。



オープンデータとは「最低限のコスト負担で、誰でも自由に利用できる形式で入手でき、利用者や目的を全く制限されることなく、再配布や譲渡、変更や派生を自由に行うことができるデータ」のこと。「政府の透明化」や「経済活性化」、「公共サービスの向上」が目的とされ、EUでは約17兆円、日本では5.4兆円の経済波及効果があるとされます。

また、海外ではすでに一般向けサービスとして「Why Does My Money Go?」や「Fix My Street」、「23andMe」などが運営されており、日本でもオープンデータ先進地である福井県鯖江市で作成されたサービスの事例が紹介され、データがオープンになることにどんな価値があるのかについて、より理解を深めていただく機会になったことと思います。

オープンデータのイントロダクションの次は、会津の課題、宝、リソースなどについて参加者同士で意見交換、アイデア出しを行うワークショップが行われました。



アイデア出しのために取り入れたのは「ペアブレスト」と呼ばれる手法です。

(1)2重の輪になり、ペアでまず3分間アイデア出しを行います。※このときはメモを取りません。
(2)その後、1分かけて各自思いついたアイデアをメモしたら、外側の人が一つずれて違う人とペアになります。
(3)この後は同じことの繰り返しで、どんどんとアイデアを出しては整理のためのメモを行います。
(こちらに「石井力重」さんの詳しい説明が掲載されております。)

このようにして一人当たり5人の人と自由に意見を述べ合う時間を終えると、自分のメモを参考に「会津にこんなサービスがあったらいいな」と思うアイデアを紙(アイデアシート)に書いていく作業に移り、その後、皆様が書いたアイデアシートをホワイトボードにすべて貼り付け、「このアイデアは共感できる」というアイデアシートに「星印」を描いていただきました。

最後に、星印を多く獲得したアイデアを考案された方々に発想のきっかけやアイデアに対する想いなどの説明をしていただき、アイデアワークが終了です。結果的にこれだけ多くのアイデアが集まりました。


ペアブレストの効果も去ることながら、日ごろから皆さんが感じている様々な考えや想いがあるからこそではないかと感じます。皆様、本当にありがとうございました。

次回もかたくるしくない雰囲気で楽しく行いたいと思いますので、ぜひご参加ください。
第2回は10月10日の開催です。

第2回オープンデータカフェ@会津
https://www.facebook.com/events/432271776883054/

また当日の発表で使用した資料はこちらになります。

「第1回~オープンデータとは何か?~」
http://www.slideshare.net/nobuhiroaita/20130926-odno1-vol2

次回もどうぞよろしくお願いいたします。

2013年9月26日木曜日

【レポート】オープンデータ・カフェ@TOKYO Vol_02「TOKYO2020をオープンデータでデザインしよう、ワークショップ」

ODカフェ@TOKYO 2013年9月26日(木)、19:00からODカフェ@TOKYO Vol_02を開催しました。 

テーマは「TOKYO 2020をオープンデータでデザインしよう、ワークショップ。」 7年後、東京にやってくるオリンピックに向けて、ITにできることやオープンデータの役割についてカフェしてみました。 

みんなで話したポイントやアイデアを“キュッ”とまとめてみました。

 「TOKYO 2020の経済効果は、女子会並み。」
TOKYO 2020の経済効果は、約3兆円と見積もられています。それが安いのか高いのか、何か尺度はないかと探したところ、近年盛り上がりをみせている「女子会」の経済効果が、およそ3.7兆円とのこと。因にODの経済効果は、5.5兆円。果たしてTOKYO 2020は安いのでしょうか?高いのでしょうか?

 「ボトルネックは、ベットの数。」 
TOKYO 2020の経済効果を最大化するため、その妨げになりそうな案件を抽出してみました。それは、早い話。東京都市圏のキャパシティ。「どれだけお客さんが宿泊できるのか?」です。
 LONDON 2012では、およそ1,000万人の観客が押し寄せたとされ、市内のホテルが高騰、畏れを成した「旅行弱者」は地方のB&Bに宿を求め、市内から逃げ出したとの情報もあります。
 宿泊できるところさえあれば、世界からお客さんがどんどんやって来る。東京都市圏の宿泊施設が増えれば増えるほど、経済効果は大きくなる。となれば、宿泊施設を増やすには、どのような施策があるか?皆さん、いっしょに考えてみませんか?オープンデータを活用して。 

「たとえば、どこにどんな宿があるか、都道府県知事なら
全部知っている。」
 宿泊料をもらって人を宿泊させる旅館業には都道府県知事の許可が必要です。その許可を申請するときは、宿泊施設付近の見取り図、宿泊施設の配置図、平面図、敷地、建物、各室の名称、面積、構造、設備などの概要などの添付することになっていますから、これがデータ化されると、どこにどんな宿があるのか、広さはどのくらいかなど、世界の皆さんに、お知らせすることができます。 外資系の有名ホテルは、すでに国際的な予約ネットワークを稼働させていて、魅力的なサービスで如何に顧客を満足させることができるか、世界に向かってアピールしています。それに対抗して、昔ながらの旅館やこれから誕生する新しいスタイルの宿泊施設に、顧客を呼び込むには、何が必要なのでしょうか。その戦略をデザインしていこうと思います。
 

















「もうひとつ。大地震から、お客さんをどう守るか?」 
東京にお住まいの皆さん、3.11東京の夜を覚えていますか?皆、それとなくまわりを気遣ながら、ただ黙々と歩きましたね。住み慣れた街でも、あの不安、あの心細さです。あれが言葉も通じない国の知らない街での出来事だったとしたら、どうでしょう。そこにいるあなたとあなたの家族のことを、まわりの人は誰も知らない。ホテルに帰ろうにも、交通手段がない。どちらへ行けばいいのか、どうしたらいいのか、何もわからない。その時、途方に暮れる、あなたに救いの手を差し伸べることができるのは、スマホかも知れませんし、ウエラブルコンピュータかも知れませんね。

「住所の構造からして異なる街をITが案内する。」 
今から7年後の東京、通信環境はどうなっているでしょうか?ガジェットのバッテリーはどうなっているでしょうか?なんてことまで考えながら「人を守るAPP」を考えてみましょう。 

緊急地震速報でAPPが自動起動。即座にGISで現在位置を割り出し、建物の倒壊、液状化、津波、火災、脱線、交通事故など災害リスクを表示。安全な建物、エリアに避難誘導を開始する。ファーストアタックから身を守った後、最寄りの避難所に向けて誘導する。その間、APPは5分毎に現在地を発信し続けている。ふだんはやさしいSiriが頼もしくも優秀なキCAに変身する感じ。でしょうか。 「人を守るAPP」は、成田空港の入国審査でパスポートをチェックするときに、自動的にインストールされ、IDをガジェット、パスポート、タグにメモリします。 

「その時、もうひとつの東京のスイッチが入る。」 
もうひとつの東京はDB上にあって、「人を守るAPP」から発信される情報、ケータイの基地局からの情報、カーナビ、GPS、競技場の入場者、電車、バスのチケットなど、あらゆるIDの居場所を特定すべく務め、国内と国外に向けて安否情報を発信し続けます。さらに被災後の火災や状況を監視。避難所と避難所の有機的なリンクを助け、ボランティアや物資をコントロール。避難状況を公的機関と共有しながら「避難の質」を追求します。避難所では、あたたかい食事と毛布を受け取るのと同時にIDをチェックしてくれるシステムが機能しているのです。 もしかして、Google glassのように、画像を送信できるツールがあれば、災害時、当該エリアのすべてのツールから画像を送信させ、被害状況の分析、顔認証システムを進めた安否確認などパワフルなシステムが実用化されているかもしれませんね。

 「データ命!データ命!データ命!」
 災害時の対応はもちろん、TOKYO 2020を快適に楽しんでいただくために。できるだけ多くの皆さんと感動を分かち合うために。東京の、日本の良さを伝えるためにITにできることは何か。APPはどうあるべきか、そして、どのようにオープンデータを活用していくか。2020年以降にも成長していくために、世界の皆さんとともに、考えていきたいと思います。

2013年9月23日月曜日

【レポート】第1回岐阜オープンデータハッカソン【最終日】報告

本日9月23日(月)、岐阜県大垣市のドリーム・コアにて「第1回岐阜オープンデータハッカソン」の3日目を開催しました。
最終日となる本日は、最後の成果発表会に向けて、皆さん黙々と作業に取り組まれました。
14時から成果発表会が行われ、この3日間で取り組んだ成果が発表されました。
この成果発表会には、初日に続き、オープンデータ先進地の福井鯖江市から同市役所 情報総括監の牧田様もお越し下さり、Ustream中継までして下さいました。

成果発表会


西本さん(株式会社CCL)


データの集積方法と、オープンデータ化の作業をされた2件のデータについて発表されました。以下は、西本さんがLinkDataに登録されたオープンデータです。

岐阜県市町村一覧
http://linkdata.org/work/rdf1s885i

岐阜県居住地別観光客数(岐阜圏域)
http://linkdata.org/work/rdf1s894i

松野さん(Code for Japan テクニカルチーム)


地域防災キットeコミについて発表されました。以下は、松野さんの発表資料です。

地域防災キットeコミについて
https://docs.google.com/presentation/d/1K0Xn1KD6Eyg386DgLwYllu1BLI09pVMmQlBA8A7qDLE/edit?usp=sharing

國枝さん(だるまジャパン)


2つのアプリを発表されました。

1つ目は、大垣市内各地区のゴミ収集日を調べられるアプリ「大垣市ゴミ収集日チェッカー」です。(なんと4ヶ国語に対応!)
データ作成は原さんが担当。ゴミ収集日のデータはオープンデータ化されていないので、大垣市のホームページで公開されているPDF(画像)を見ながら、手作業でExcelに書き写すという大変な手間が掛かったそうです。
このアプリは、福井県越前市職員の仲野様が開発された「越前市ゴミチェッカー」を参考にされたそうです。

2つ目は、「関ヶ原位置情報リスト2013年度」データを使い、現在地から最も近い避難所までのルートが調べられるアプリ「関ヶ原避難所ナビ(仮)」です。
以下は、國枝さんがLinkDataに登録されたオープンデータです。

大垣市ごみ収集日一覧表(2013年3月版)
http://linkdata.org/work/rdf1s895i

関ヶ原位置情報リスト2013年度
http://linkdata.org/work/rdf1s884i

志知(株式会社CCL)※報告者


自身の成果発表の前に、福井県越前市職員の仲野様が開発された2つのアプリをご紹介させていただきました。
仲野様は、今回会場へお越しになれませんでしたが、「関ヶ原位置情報リスト2013年度」のデータを使った2つのアプリを開発され、ご連絡くださいました。

1つ目のアプリ「関ヶ原インフォ」は、関ヶ原町の観光スポットや公共施設などの情報を見ることができるアプリです。カテゴリによる絞り込み検索や、スマートフォンでの表示にも対応しています。

関ヶ原インフォ


2つ目のアプリ「関ヶ原MAP」は、関ヶ原町の観光スポットや公共施設などから行きたい場所を選択すると、現在地からのルートを表示してくれるアプリです。

関ヶ原MAP


続いて、自身の成果として、鯖江インターン中に牧田様からご相談いただき立ち上げ作業を行った「鯖江版 WHERE DOES MY MONEY GO? 〜税金はどこへ行った?〜」について発表させていただきました。このサイトでは、鯖江市民が年収を入力すると、税金を年間いくら納め、その税金が1日あたりどこでいくら使われているのか知ることができます。今後、牧田様と細かい文言や数値を調整した後、本公開される予定です。
今後の目標として、岐阜県版も立ち上げたいと思っています。

鯖江版 WHERE DOES MY MONEY GO? 〜税金はどこへ行った?〜
http://sabae.spending.jp/

森さん(岐阜県庁情報産業課)


オープンデータ化の作業をされた「四半期別・観光地点別入込客数(延べ人数)市町村別集計表」について発表されました。
森さんは、アイデアワークに参加され「ソフトピアに人を増やしたい」をテーマに設定。「観光」という視点で考えると既存の施策に近くなってしまい苦労されたそうです。
以下は、森さんがLinkDataに登録されたオープンデータです。

四半期別・観光地点別入込客数(延べ人数)市町村別集計表
http://linkdata.org/work/rdf1s896i

振り返りディスカッション・まとめ


最後に、原さんの進行で、今回のハッカソンの振り返りディスカッションが行われ、以下のような意見が出されました。
  • 今回のハッカソンの特徴は、「データありき」「課題ありき」の二つの切り口からアイデア出しや取り組みができたこと
  • オープンな統計データが使えるハッカソンは、データを準備する手間が省けるため、すぐに開発に取り掛かれ、具体的な成果を出しやすい
  • 設定した課題に対して、それを解決するためのデータを探し出せるスキルが重要になってくる
  • 岐阜県の統計データがどんな意図・パターンで集約されているのかを知らないと使いづらい
  • 大垣市ごみ収集日一覧表PDFから分かるのは、行政が公開するデータは二次利用されることを想定していないものが多いということ。データを出す側と使う側に意識の違いがある
  • 岐阜県も「データシティ鯖江」(福井県鯖江市)「ふじのくにオープンデータカタログ」(静岡県)のようなポータルサイトが必要
  • オープンデータを活用した課題解決型サービスが生まれ、いずれビジネスにつながると良い
今回のハッカソンの成果一覧は、後日改めてご紹介したいと思います。

【レポート】第1回岐阜オープンデータハッカソン【2日目】報告

9月22日(日)
岐阜県大垣市ドリーム・コアにて「第1回オープンデータハッカンソン」の2日目を開催しました。
2日目の参加者は、システムエンジニア、地域の活性化に興味がある方々、遠方の東京や名古屋からお越し頂きました。
昨日に引き続き、弊社志知がコーディネーターを勤め、鯖江市インターン研修の報告と、オープンデータ活用事例として鯖江市のアプリを数本紹介しました。
オープンデータの最先端地である鯖江市も利用している「LinkData」を使い、ExcelデータからRDF形式への変換方法を、参加者の皆様にレクチャーしました。

私も挑戦しましたが、「LinkData」を利用すれば、既存のExcelデータを、簡単にオープンデータ化できるので、ぜひたくさんの方々に利用してもらえれば良いですね。

続いて、アイディアワークショップを行い、地域の問題解決にオープンデータがどのように活用できるのかを考察しました。

14時からは、同建物3階にて開催中の「Ogaki Developer Day 2013」の成果報告会に、弊社スタッフも参加させて頂きました。

こちらの発表でも、オープンデータを活用してアプリやサービスを開発したいと言う声が聞かれました!
私たちの活動で、もっとオープンデータに興味を持つ方々が増えるといいなと思います。がんばります!!!

成果報告会の最後には、弊社志知からオープンデータハッカソンのご紹介をさせて頂きました。

まだまだ利用法が未開拓なオープンデータ。このイベントを通して、オープンデータの有効な活用法が生まれ、今後先進国の欧米に追いついていきたいですね!

明日は、ハッカソンの成果報告会が14時から開催されます。
参加者の方と弊社スタッフは明日に向け、夜を徹して開発中です。


9月22日(日)の中日新聞岐阜版にて本イベントを取り上げて頂きました、中日新聞さんありがとうございます。

2013年9月21日土曜日

【レポート】第1回岐阜オープンデータハッカソン【1日目】報告


本日9月21日(土)、岐阜県大垣市のドリーム・コアにて
(株)CCL、岐阜県主催の「第1回岐阜オープンデータハッカソン」の1日目を開催しました。


本日のプログラム、まずは導入として「オープンデータカフェin大垣」と銘打って、先週までの2週間、オープンデータ先進地・福井県鯖江市へインターン研修に入っていたCCL 大垣支社の志知から、先進地での学び、吸収した事などが報告されました。

なぜ鯖江市はオープンデータ利活用の先進地となったのか。
それは、鯖江市の牧野市長、鯖江市情報統括監の牧田氏、地元のITベンチャー企業 jig.jp(ジグジェイピー)の福野氏、この3名が情報を迅速にオープンデータ化し、
様々なアイデアでアプリやサービスを生み出しているところにあるとの気づきなどが発表されました。

様々な気づきを収穫に、今回の研修では志知と同研修生の会田とともに、1つのアプリを開発。市役所・児童福祉課から「子どもがどの保育園や幼稚園に通わせればいいか」という電話での問い合わせが多い、という現状を受け、市役所が持つ子育て支援施設の一覧をOD化し、「鯖江こども就学MAP」を作成しました。
こちらのサービスでは保育園、幼稚園の位置情報や就学における条件が分かるような内容に仕上がりました。


              ↑「鯖江こども就学MAP 」

ちなみに、今回はエクセルデータを簡単にOD化のフォーマットに落とし込めるサイト「LinkData」を使用して開発されました。

またこの日は福井県鯖江市から、情報統括監の牧田泰一さんもご参加いただき、
志知の発表とともにオープンデータの取り組みにおける状況を話していただいたり、
意見交換が行われました。

この後は、参加者全員で「アイデアワークタイム」としてこのイベント期間に製作するアプリやサービスのアイデアを生み出すワークショップを開催。
「岐阜県の□□の課題」は「県の○○な統計データ(=オープンデータ)」で「見える化」or「解決」できるという穴埋めのゴールを目指して様々なワークで課題を各自が抽出。
出てきた課題がどんな統計データで解決できるかを見いだしました。


さらに今回は先出の「LinkData」の作成講座も開催。
初級編ということで、「Linkdata」の有用性、またその使い方などがレクチャーされ、
「エンジニアでなくてもデータをオープン化できる」システムの魅力が伝えられました。

明日22日(日)は、いよいよ本格的に開発開始!どんなODを使ったアプリやサービスが生まれるのか、楽しみです!

2013年9月20日金曜日

【お知らせ】オープンデータ・カフェ 会津 Vol.1 「オープンデータとはなにか?」開催

いま、国内外で注目されている「オープンデータ」とは一体なにか?
現在どういったサービスが作られているのか、その概略を知っていただくイベントの第1回目を会津大学で行います。

会津地域にあるさまざまな問題や課題をオープンデータで解決できないだろうか?
こんなデータがあるとこんなサービスを作れるんじゃないだろうか?

そんなことを考えるきっかけになると思います。ぜひ、ご参加ください!


◇開催日:2013年9月26日 18:30~20:30
◇開催場所:会津大学(詳細な場所はfacebookページにてお知らせします)
◇主催:(株)CCL  http://cc-lab.co.jp/
◇プログラム:
18:30~18:35 イントロダクション
18:35~18:55 ODを利活用した新サービス創出・調査事業紹介
18:55~19:20 オープンデータとは何か?ODの動向
19:20~19:30 質疑応答、ディスカッション
19:30~20:25 会津課題・リソース再認識WS
「会津って、こんな課題があるよね。この会津のリソースをオープンデータにしたら面白そう。」
20:25~20:30 エンディング

◇こんな人。ぜひいらしてください!
・「オープンデータ」に興味がある人
・「地域活性化」に興味がある人
・「会津をより良くしたい」と思ってる人
・「行政が持ってるデータ」を使ってみたい人
・「会津の為のアプリ」を作ってみたい人

ITのみならず、多分野の視点が必要です。さまざまな分野の方々の参加をお待ちしております!

◇オープンデータカフェとは?
日本政府も戦略を打ち出し積極的な動きを見せ始めている”オープンデータ”!日本での経済普及効果5.4兆円を生み出すともいわれています。そんなオープンデータですが、地域での活用が”熱い”んです!
地域のデータを使って地域の課題解決・地域活性化が進むと予想されます。
そのオープンデータの情報共有・議論をする場として開催させて頂きます。
”カフェ”というぐらいですから、肩書も関係なく、オープンに楽しくカフェしましょう、つながりましょう。そして会津の為にオープンデータをどう活用するのかを考えあい、良い案がでればどんどん形にしていこう。そんな場づくりを目指しております。

オープンデータカフェ・facebookページ
https://www.facebook.com/groups/190123054483422/
ぜひご参加ください。

※本事業は、岐阜県「オープンデータを活用した新サービス創出・研究事業委託業務」により実施いたします。

2013年9月11日水曜日

【レポート】オープンデータ・カフェ@大垣 vol.2「オープンデータ利活用に関する海外事例」



去る824日(土)、岐阜県大垣市のドリーム・コアにて大垣支社の2回「オープンデータカフェ」を開催しましたので、ご報告致します!


今回は(株)CCLのインターン生 、三浦 彩さんによる調査発表。
テーマは「オープンデータ利活用に関する海外の事例」です。

以下、要点。

Open Knowledge Foundation Japanがまとめたおよそ430のオープンデータ活用例を分析。
オープンデータ利活用の海外事例を9つのジャンルに分けて二次利用のモデルが報告されました。
  

[オープンデータ利活用の海外事例(事例の多い順に9項目)]

①政治、選挙、税金 犯罪、交通、事故 環境 位置情報 医学市民参加型事件報告 不動産 書籍 旅行

[各項目における分析 ( )内はアプリ等の数]

①政治、選挙、税金法案審議情報(4)国会議員の活動の可視化(7) など“Where My Does Money Go?”(英)税金の追跡
    犯罪、交通、事故特定地点での犯罪情報(2)飛行機・バス・電車の運行情報(2)など ”CRIME FINDER”(英)ロンドン市内の犯罪を確認できる。
    環境環境モニタリング(大気汚染、洪水、騒音)、放射線情報、熱帯雨林破壊・絶滅危惧種生息状況 など
・airTEXT(英)大気の品質に関する予測を事業としている会社が
 大気汚染情報を提供。
・BIVALE(日) 天気予報データを利用してエアコン温度の自動設定
   ができるサービス。
  ④    位置情報ガソリンスタンド、駐車場
  ⑤    医学、福祉…23and me(1)=遺伝子情報分析、ケアホーム・病院情報(4) など
  ⑥    市民参加型事件報告不法投棄・落書き・道路の穴などを行政に報告・Fix My Street(1)=地域課題の報告と追跡、近所同士の助け合い(1)
    不動産…Where can I live?=個人と企業による協働。既存事業の強化目的、Homesnap=空き物件の写真を撮影すれば、物件情報を取得できる。写真撮影はあくまでアクティビティで、GPSが働いているというしくみ。
    書籍…Takestock(日)=全国1400の書店と図書館6100館にある書籍の在庫を簡単に横断検索できるサービス。
    旅行旅行アドバイス、大使館情報 など。少ない

〈参加メンバー全体での考察〉

すべてのテーマを網羅するのは難しいが、1つの項目やテーマにしぼって作られたアプリだとユーザーが多いことがわかる。
欧米の利活用の例を日本で実践することは、市民参加型のアプリは利用できるかもしれない。

オープンデータの課題はデータ利用の規制のしかた。
そのためには、オープンデータについての理解を深めてもらうように啓発することが必要。

〈岐阜事業でのアイデア〉

電車の運行情報(名鉄、養老鉄道 など)運行状況とともに、走行中の列車につけたカメラの映像を見る事ができる、とか面白い。
・旅行アプリの中の位置情報活用観光地”Fix My Street”観光地で立て看板など悪くなっている箇所を報告できる。「参加型観光アプリ」。しかし、行政にとってはデメリットかも?


〈まとめ〉

オープンデータの概念は捉え方によって様々な表現方法があり、定義はあるものの、活用例に多様性があるが故に説明が難しかったり、規制づくりが大きな課題するということが分かりました。
三浦さんがまとめた海外事例の9つの分類は、オープンデータのモデルを分かりやすく分類していて、オープンデータの活用を知る上でとても有用でした。
今回のプレゼンで気づいたのは、アプリとして作成しやすいであろう
「観光」分野が目立って出てこなかったこと。
考えられる理由としては、オープンデータ化に際して、情報が行政の管轄だけでないため、お店や土地の管理者との利害関係が生じているためかもしれません。
今後この事業でサービスを開発していく上で、やはり「観光」はぜひ開発したい分野なので、挙がってくるであろう様々な問題をつぶせるようにリサーチ、交渉していく必要があると感じました。


                            以上



===Information===


(株)CCL 大垣支社では「オープンデータ・ハッカソン」として
岐阜県大垣市のドリーム・コアにて2013年9月21日から23日まで
オープンデータを使ったアプリ開発イベントを行います!
詳細は追ってご連絡します!興味のある方はぜひご来場ください!