2014年3月19日水曜日

【レポート】オープンデータカフェ@みやぎ 「オープンデータ×女子×まちあるき」

オープンデータの連携で、オープンストリートマップを代表とする位置情報や地図情報のアプリが製作され、そのアプリと連動したまちあるきが行われることが他の地方で多く実施されています。一方で、「話を聞けない男 地図が読めない女」というベストセラーの本があるように、位置情報のオープンデータやそのデータを活用したアプリを女性が使うことがあるのか疑問を感じました。そこで、3月14日に、女子大学生とオープンストリートマップを使い、まち歩きをしながら、マッピングを体験してもらい、オープンデータの活用方法やどんなオープンデータがあるとよいかディスカッションを行いました。

まずは、オープンデータの説明およびオープンストリートマップの使い方を参加者にレクチャーを弊社スタッフ坂上から行いました。その後、仙台の中心商店街であるマーブルロードおおまちからサンモール一番街を中心にまちあるきをしました。
実際にまち歩きした後のディスカッションでは、下記のような議論がなされました。

以下、参加者の感想

・仙台が好きという感覚と、知っているという感覚は結びついていないのではないか、仙台に長く住んでいて仙台のことが好きだが、知らないところがあった。
 
・仙台が嫌いだった。なぜなら、お金がないと楽しめないと思ってたから。今日はお金を使わず、街歩きをして楽しかった。

・普段は、目的地を目指して街を歩くので、それ以外に目が行くことがない。

・まちあるきは、各スポットに滞在する時間は短い。街歩きに適した場所の情報を、オープンデータ化するのは需要ありそう。

・だれでも使えるっていう「オープン」と、情報が集まって共有知があるという「オープン」は違う。街歩きに関しては、後者を広めるべきではないか。

・地方から来る人をターゲットしたまちあるきが必要。外から来た人はその地方の事を知らない。例えば、Fix my streetの女子バージョンがあると良い。(女子にとって危険な場所、ヒールで歩きづらい、街灯が無いなど)

・カメラ女子がマニアックな写真(坂とか、ガス灯とか)を撮影して画像のオープンデータ化をするとよいのでは?まちあるきのなかで仙台特湯のガス灯、石碑、神社に祭っている動物など。
 






 実際に議論をする中で、若者や女子の日常の中で、オープンデータや位置情報の活用があるのでなないかと意見が多く出されました。普段、活動する際は目的地が決まっているため、地域資源に目がいくことは少ないとのこと。ただ、電車やバスの合間にできる空いた時間を使って、ふらっと立ち寄れたり、暇つぶしができたりできるように、地域資源がある場所にふらっとよれたり、短い時間を過ごせるスポットの紹介の活用としてできるといいのではというアイデアがあがりました。これは、若者だけでなく、他地域から出張に来たサラリーマン向けにも展開できるのではという提案もありました。
 また、防犯の関係から、女性としてはFixMyStreetのように道の情報(犯罪情報や道の劣化具合)のオープンデータがあれば、生活がしやすくなるという意見もありました。道の劣化具合においてはヒールがある靴で歩ける場所とそうでない場所がわかり、目的地によって事前にそうした側面でのファッションが変えられるという切実な要望も…。

 今回、女性目線でのまちあるきやオープンデータの活用法について、多くの意見が出されました。これは、仙台だけでなく、他の地域でも活用できる情報です。女性のライフスタイルを照らし合わせることで、新たなオープンデータの活用が生み出させるのではないかと感じました。

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