2014年3月10日月曜日

【レポート】3/4 オープンデータカフェ@みやぎ 「ITで生まれる市民協働の輪 ~ Code for Kanazawa から学ぶ~」

 「Codeで世界をハッピーに」というキャッチフレーズを元に、Code for Kanazawaを運営されてる福島健一郎氏を講師に、オープンデータ・カフェ@みやぎを開催しました。
 福島氏は普段はスマホのアプリをつくっており、北陸メインで活動しており、代表的なものとして金沢市公式アプリがあります。このアプリのAPIも公開しています。その他、かなざわ避難支援ナビは、金沢スマホアプリコンテストオープンデータ部門でグランプリを受賞してらっしゃいます。
このアプリは、警報と避難勧告を受信して、避難所のルートを検出できるアプリです。できるだけ安全な場所にいけるように検出でき、最大の主要人数や現在の避難所の人数も知ることができます。
金沢市は来年3月の北陸新幹線の開通にむけて観光に力を入れており、そこで、オープンデータとの連携がしやすいとのこと。Code for Kanazawa20135月に設立し、当初は9名のメンバーから始まった活動です。現在、自主的に活動に参加していいと言っているのは、25名とのことです。

同団体は、1年間かけて設立を行った。その際、一番大事にしていたのは9人が全員同じ思いでなければ、設立しないという想いで立上されました。メンバー全員の想いとして、下記のようなルールです

1.ミッション「自分たちがコードをかけるようになる」
2.ポジション:中立・公益な立場
3.仕様書が決まっている仕事は受けない。それは民間でできること。

「シビックテックはオープンデータありきではなく、地域の課題ありきのもの。誰も必要としてないものをつくってもしょうがなく、使ってもらえるようなものをつくることが重要」という福島氏の言葉で基調講演を終えました。
その後、福島氏と会場の参加者を交えての質疑応答を行いました。
まず、参加者からCode for JapanCode for Kanazawaとの運営の違いに関する質問がありました。福島氏からは「シビックテックの課題は自分の地域のためだけにやっていたのに、全国的になっていく流れはある。最初から全国版でやると広がらないと思う。5374はシビックテックの入門編になるという評判はあった」とあるように、地方初だからこそ広がる取り組みの重要性とのことです。
続いて、5374の広がりの速さに関する質問が出た。福島氏からは「オープンデータというよりWEBで公開している。データがあるから、とりかかりやすい。つくりが単純。何もやることなければ、5374をくればという言葉もある」とのことで、オープンデータではなく、熟練のエンジニアでなくても、まずは学べるものとして、5374を位置づけされていました。
また、ITリテラシーが低い方への対応に関する質問では、Code for Kanazawaでは、基本的には、専門用語は使わず、実際につくったことをデモとして見せることで、説明を行っているようです。


公益性を最大の重要なポイントとして、位置づけているからこそ、Code for Kanazawaはどの地方より、結果を出しているのではないかと感じました。ローカライズではなく、逆に地域発をすることによって現在のポジションを獲得できているようです。こうした側面が、岐阜を初めてとするその他の地域での転用が可能になるのではないかと感じました。








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