2013年11月23日土曜日

【レポート】 StartupWeekend仙台に参加してきました。

金曜日の夜から日曜日までの3日間、54時間でスタートアップを目指すイベント「Startup Weekend 仙台」が開かれました。初日のチーム作りから始まりアイデアをビジネスにするために繰り返す仮説の設定と検証。そのために必要なMVP(Minumum Viable Product)というビジネスをプレゼンテーションするのに最低限必要なプロダクトを作成します。それを最終日に審査員や参加者を前にプレゼンを行い上位2チームを選出するというイベントです。

そんな”何だかすごい”イベントに右も左もわからないCCL会津支社のメンバー(会田、西本)が参加してきたので、今回は番外編としてその模様を振り返るイベントレポートをお送りしたいと思います。

会場は仙台の富士通システムズイースト東北支社(以下、feast)内の会議室。今回は2つの会議室をつなげ広々とした場所が用意されました。

私たち2人は早めに到着したため、feastの社員でオーガナイザーでもいらっしゃる野呂さんの指示のもと会場作りをしながら時間をつぶしておりますと、だんだんとスタート時間近くになるにつれて人が集まり始め「あぁどうもー」なんて声がチラホラ。そう、仙台開催は今回が3回目。前回や前々回をともにした人たちもいるというわけですね。東京で参加した人もいるようでしばしミニ懇親会状態。いい感じに会場が温まってきました。さぁいよいよスタートの時間。
そして最終的に集まった人数・・・・8人!

・・・あれ・・・少ない?

そう、ファシリテーターを務めるLeeさんも思わず苦笑いの8人だったのです(笑)しかしそこはプロのファシリテーター。この後Leeさんからの説明が始まると、私たちも次第に熱を帯びていくことになります。


スポンサーの紹介や3日間の流れについて説明がされていきます。その後はちょっとしたワークショップ。頭をやわらかくするための準備体操といったところでしょうか。お題は「二つの全く関係ない単語を組み合わせて会社を作り製品や商品、サービスをPRする」というもの。

なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、この説明の通り。ランダムに挙げていった単語(例:めがね、かかと、ビール、パソコンなど)から2つを選び(例:めがね、ビール)会社を作り(例:めがねビール)、製品やサービスをPRする(めがねビールはめがねをかけた人のためのビール)のです。

ノリでプレゼン!

おバカOK。とにかくウケたら成功というノリです。このとき適当に作ったチームの中でまず5分でPRの内容を固めます。その後1分のプレゼンテーション。いろいろ考えている暇はなくとにかく直感で決めていくので、今までにない感覚でした。

それからとにかくテンポが早い。イベント全体でいえることですが、ポンポンポンとコトが進んでいくのに最初戸惑いを感じます。「え、もう?あ、どうしよう」と考えていると終了。「あ、来るな?これでいこう!」でようやく対応できるテンポです。スタートアップならではでしょうか、そんな空気を味わえるのもこのイベントの醍醐味だと感じます。

ワークショップが終わるといよいよ参加者全員で「ピッチ」タイム。売り込みたいアイデアがある人はアイデアを、ない人は自分自身を売り込むピッチを1人1分行います。

私も移動中のバスで考えたアイデアを引っさげ、「死ぬ前にやりたいことを実現できるサービス」をピッチしました。



正直、アイデア実現への具体案はこのときには全くありません。「とにかくやりたいこと」をアピールする場だから問題はないのです。何せ時間は1分。本当に伝えたいところを言えばあっという間に終わってしまう時間なのです。

ピッチを終えた後にチーム作りを行うわけですが、”ぜひ私もそのアイデアを実現したい!”と聞いた人が思ってくれるような「売込み要素」がその1分の中に必要になるため、人を集めてチームを作りたいとなれば事前の入念な準備が必要になりますね。

ピッチが終わると次は実際のチーム作りの時間です。
ここで改めて参加者が自由に動き回る時間が与えられ、お互い自由に話し合いながら目当てのチームを探し、実際にチームを作っていきます。もちろん自分のアイデアに魅力がなければ仲間は集まってくれませんので、いわば生き残りをかけた争いという感じでしょうか。誰も集まって来ない場合は別のチームに相乗りすることもできるようですが、せっかくなので自分のチームを作りたいと、私は焦りを感じつつ参加者たちに声をかけていきました。

私にとっては弱冠苦しい時間でしたが、その甲斐あって無事2人の仲間が参加してくれることになり、同じく会田もチームを作ることに成功しました。とりあえず生き残りは成功です。

しかしほっとしているのも束の間、2日後のプレゼンテーションに向けての準備がスタートします。それぞれ島に分かれてビジネスを構築していく時間に突入です。

そんなこと言っても「ビジネスを構築するって具体的に何?」と私は最初に思いました。大学はコンピュータ理工学部だったし、これまでビジネスのビくらいしか勉強してこなかった人間にとってアイデアからビジネスを構築せよと言われても一歩も動けないわけです。(こんな人間でも参加できるのです!)

そんなときにLeeさんの口から出た言葉が「Business Model Canvas」。これ、使えるようにしておく本当に便利です。この3日間この図とどれだけにらめっこしたことか・・・それくらいに使い倒せる図なのです。そしてこの図を生み出してくれた先人に感謝しつつ、チームで議論を深めていきました。しかし、時間はあっという間に過ぎていきます。


そこからの2日間はとにかくサービスに価値を感じてもらえる人がどこにどのくらいいてどのくらいお金を払ってくれるのか。そんな仮説を立てつつ検証していく作業。これを繰り返していきます。時に自分たちの目指すサービスを説明する動画を作ってみたり、Facebookの仲間たちに自分たちが考えていることを問いかけてみたりしました。別のチームは実際に外に出て道行く人にアンケートをとっていたところもありました。

なぜここまでする必要があるのか?それは自分たちが立てた仮説が正しいかどうかを決めるのは「顧客」だからです。そして、その顧客は自分たちの手の届く範囲でしか探せない。じゃあできることは何?と考えると自然とやることは決まってきます。もう動くしかないのです。

とにかくこれまで経験してきたことが役に立たないくらいの別世界だったことは終わった今でもそうだと感じます。特に思うのが、このイベント以前にいかに自分が机上での議論に時間を費やしていたかということ。自分はスタートアップじゃないからいいや、ということでは決してなく世の中に対して何か価値のあるサービスを提供することを考えているすべての人にこの姿勢は必要だろうと思うのです。

今回、結果的に明確な顧客を見つけることができず、ビジネスの構築は失敗したと言えます。自分の不甲斐なさや未熟さがありは反省する点は多く残っていますが、その分得るものが多くありました。何より座学ではなく体験として学べたことは殊のほか大きいと感じています。

私のように知識経験ゼロでも問題はありません!その場合は一人でやらずぜひチームを作ってください。また、自分のアイデアで世界を目指したい!という人は仙台がオススメです。他の会場に比べると人数が少ないので(笑)その代わり、結束力はナンバーワンでしょう!


いや、いつまでもそうではいけませんね・・・人集めしましょう!
ということで次回開催日の告知です!どーん!

第4回StartupWeekend仙台
2014年4月18日(金)~4月20日(日)

東北地域に住んでいる方はぜひ!


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