【概要】
開催日:2014年7月19日(土)~20日(日)
場 所:山形県最上町赤倉温泉
会 場:湯守の宿 三之亟
主 催:ユナイトIDEHA(任意団体)
講 師:須藤順(ファシリテーター)、剱持勝(講師) ※巻末にプロフあり
手 法:アイデアマラソン(通称アイデアソン)
参加費:8,800円(宿代等別)
参加人数:14名(2日目は7名)
【スケジュール】
7月19日
11:00~ オープニング&アイスブレイキング @赤倉温泉駅駅舎
11:45~ 最上赤ニンニク農場視察&ヒアリング @高木厚氏農場
12:30~ 昼食 @クラブ食堂
13:20~ 町歩き 大場善男氏ガイド(最上町ボランティアガイド協議会所属)
13:50~ 商店主と茶飲み話&ヒアリング (クラブ食堂/
14:50~ インプットセミナー
15:40~ アイデアソン
19:00~ 交流会
7月20日
06:00~ 朝市見学(希望者のみ)
08:00~ 朝食
09:00~ アイデアソン
10:30~ 移動(新庄市エコロジーガーデンへ)
11:30~ kitokitoマルシェ視察&昼食
14:20~ アイデアソン
17:15~ プレゼンテーション
17:30 閉会
【実施アルバム】
7月19日
① オープニング&アイスブレイキング
② 最上赤ニンニク農場視察
③ 町歩き(大場善男氏によるガイド)
④ インプットセミナーの様子
⑤ アイデアソンでアイデアの共有と評価を行っている様子
⑥ アイデアマンダラートの例
⑦ アイデアプレゼンテーション
⑧ アイデアシート(初日成果物)
⑨ アイデアシートの例1(外国人のための日本の夏休みツアー)
⑩ アイデアシートの例2(父親のための川釣り指導)
⑪ アイデアシートの例3(温泉と美女イベント)
⑫ 三之亟の夕食
⑬ 懇親会
⑭ 課題の深掘り(ピンク)と解決案(青)
⑮ 発表プロジェクトその1(オヤジのよみがえりのレシピ)
⑯ 発表プロジェクトその2(浴衣美女は無料フェス!)
⑰ 最終発表会
【イベントの目的】
勉強会や一過性のイベントに終わらせず、ワークショップ終了後に継続して事業化やプロジェクト化へ移行するにあたって実現可能性の高いアウトプット(成果)を出すことのできる「アイデアソン」の手法を学び、参加者の今後の地域おこしの活動に活かす。
赤倉温泉の町おこしをテーマにすることで、特定の地域にフォーカスしリアル感を持って「アイデアソン」に取り組むことで、他の地域への導入のシミュレーションとする。
地元住民や近隣市町村、東京からの参加者が交流しながら、様々な背景を持った方々が協力し合うことで、発想の壁を破り飛躍的なアイデアを抽出する。また、地域理解をより深めたり、東京などのご縁のなかった方々に赤倉温泉を知ってもらう。
【アイデアソンとは】
アメリカで生まれたビジネス用の創造性開発技法のひとつ。アイデアとマラソンを掛け合わせた造語。個人のアイデアを強制的かつ連続的に抽出させ、メンバー間で評価し合いながらアイデアの共有と洗練を促すもの。
今回は、秋田県五城目町や青森県、岐阜県などで実施実績の豊富な須藤順氏(株式会社CCL取締役)をファシリテーターにお呼びして実施した。
【おこしソンとは】
おこしソンの「おこし」には、「町おこし」と「ようこそお越し下さいました」の2つの意味があります。町おこしとツアーの2つを掛け合わせ、地元住民と地域外の訪問者が協働して町おこしのアイデアを出す「アイデアソン」ベースのイベントとして名付けました。
【赤倉の未来を創る会との連携】
今回の実施にあたり、地元の若手の町おこしグループ「赤倉の未来を創る会(会長:山崎拓氏)」の協力をいただいた。創る会は、住んでヨシ訪ねてヨシな赤倉温泉の実現を目指し、地域住民の交流の場をつくる活動として月に1回朝市を開催している。イベントの準備段階および開催当日に、創る会のメンバーが日頃感じている問題点や課題点などを共有してもらうことで、地域理解をより深めることができた。
【参加者の属性】
1.居住地
赤倉
|
3名
|
最上町(赤倉以外)
|
3名
|
新庄市など最上地域(最上町以外)
|
3名
|
山形市など山形県内(最上地域以外)
|
1名
|
東京
|
4名
|
合計
|
14名
|
2.職業
観光業
|
4名
|
農業
|
2名
|
町おこし関係
|
4名
|
公務員
|
2名
|
会社員
|
2名
|
合計
|
14名
|
【最終アイデア2点】
1.おやじのよみがえりのレシピ
内容:家族との時間を確保しにくいお父さんが、子どもに「遊びの秘訣を教えるため」に、赤倉地域周辺のベテランから釣りや山菜採り、スノーボード、キャンプなどを習得するツアーを用意する。父親としての復権をサポートしつつ、リピートで家族ぐるみで赤倉温泉を訪ねてもらい、父子は各種フィールドへ、母親は温泉で羽を伸ばしてもらうプログラム。課題はターゲット層へのリーチなどがあるが、各種道具メーカーとの協賛などを得るなかで生じたネットワークを活かしていくことを想定している。
2.浴衣美女は無料フェス!
内容:野外音楽フェスに浴衣を着てくる女性は参加費無料とするプロジェクト。如何に若者に感心をもって集客するかという課題について検討したもの。宿で用意する浴衣を差別化して提供し、普段の温泉街の町歩きにも着用してもらうことで「浴衣の赤倉温泉」のイメージを付加することで恒常的な取り組みも展開できる。
【まとめ】
受益者負担のワークショップとして開催したが、参加者からは「無料参加のワークショップに慣れていることもあって参加すること自体に抵抗もあったが、予想外の充実ぶりで納得できた」という声があった。今後も自主事業としてしばらく受益者負担で開催していく予定だが、ゆくゆくは公的機関からのスポンサードも得て、参加のハードルを下げていくことも考えていかねばならない。そのためにも、実現可能性の高いアウトプットを出していき、そのうちから継続プロジェクトを生みだしていきたい。
また、アイデアソンの性質上、アウトプットの実現可能性を高めることにクローズアップして告知を行ったが、アイデアソンそのものの存在に馴染みの少ない山形で開催するにあたって、当面は、その手法を学び自己のプロジェクトに活かしてください等との告知で参加者のメリットが何であるのかを明確にすることが参加動機を高めるうえで必要と感じられた。
東京からの参加もあり、アイデアソンの効果を受入側(山形県内の参加者)に実感していただいたのが大きな収穫。今後も地域外の視点を積極的にアイデアに取り入れると共に、それぞれの参加者のもつ情報やネットワークを共有することでより成功確度の高いプロジェクトの創生を目指す。
文責:ユナイトIDEHA(任意団体) 梶村
0 件のコメント:
コメントを投稿